案件終了後のお礼メールの書き方- 次の案件につながる書き方を全公開
案件が終了すると、お礼メールを送ることがあります。ただ、いざ送るとなると、どう書いたらいいか分からない、という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、案件終了時に出すお礼メールの書き方や、コピペしてそのまま使えるテンプレートをご紹介しています。ぜひ最後までご覧くださいね。
お礼メールは出さないとダメなのか
結論から言えば、どちらでもいいと思います。
私も案件が終わるたびに出しているかと言えば、そんなことはしていません。
実際、出してない案件の方が多いんじゃないかと思います。
でも、今思えば「簡単なものでいいので出しておけば良かったかな」と思うことがあるのも事実。
短期間とは言え一緒に仕事をさせてもらった以上、その人たちへ感謝の気持ちをきちんと伝えておけば良かったかな、と思うわけです。
この「感謝の気持ち」というのが非常に大切で、これが無いのに形だけメールを送ってもダメです。
なぜダメかというと、そういうメールをもらっても響かないからです。
お礼メールを送る前に、自分の中の「感謝の気持ち」を確認してくださいね。
メールでないとダメなのか
もちろん他の方法でもいいです。
私はオンラインだけで仕事をしていることもあり、TeamsやSlackで伝えることの方が多いです。関係者にまとめて送れるという意味でも、そっちの方がいいかもしれません。
でも、だからこそ本当は直接会ってお礼を伝えるのがベストだと思いますね。
何でも簡単にできると、手間ひまかけた方が丁寧に見えるというものです。
相手の都合もありますが、私も可能ならそうしようと考えています。
意外と少ないのが電話。最後が電話というのは一回しかありませんでしたが、やはり声のメッセージって大事だなと思いました。
いつ出せばいいのか
最後です。でも、この最後というのが分かりにくいケースもあります。
お礼メールを出した後に、事務処理で連絡が来たりなんてこともありました。
だから細かいことは気にしないで、自分の判断で出してます。
出さないといけないものでもないですし。
一つ注意しないといけないのは、Slackなんかの場合、案件終了と同時にアカウントがクローズされてしまうことがある点です。
出そうと思ったらログインできなかった、なんてことにならないようにしましょう。
そういう意味では「最後の最後に出す」というより、少し早めの方がいいのかもしれません。
誰に出せばいいのか
これも案件によって異なりますが、私は契約時(面談時)の責任者(契約担当の方)には出すようにしています。
案件参画の機会を与えて頂いたお礼を伝えたいと思うからです。
案件によっては複数のプロジェクトが走っており
- プロジェクトごとに担当者が異なる
- 各プロジェクトの担当者の人と、それぞれ密にやりとりしてた
ということが普通だったりします。
先の「契約時の責任者の方」よりも、こちらの方がずっとお世話になっているわけです。
こういう時は、担当者の方にも出しています。
難しいのは「Aさんには来たけど、Bプロジェクトには来てない」みたいになったら面倒な点。
そういうことになりそうならメールはやめて、最後のオンライン会議の時に個別に口頭でお伝えするようにしてます。
要は感謝の気持ちが伝わればいいので、メールとかそういう型に拘りすぎないようにしましょう。
お礼メールの書き方
ここで、契約担当の(偉い)方向けと実務でお世話になった方向けの2パターンを紹介します。
少し固めの文章にしておきました。また、メールで出すことを前提にしています。「◎◎」の部分とかは編集して使ってくださいね。
◎◎株式会社◎◎部
◎◎様
いつもお世話になっております。
◎◎の案件でお世話になりました【自分の氏名】です。
この度は大変貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
契約終了にあたり、改めて御礼申し上げます。
どうか社長様はじめ、皆さまによろしくお伝えください。
またお役に立てることがありましたら、いつでもご連絡ください。
お待ちしております。
ありがとうございました。
【自社名(屋号)】
【自分の氏名】
「契約担当の方向け」解説
真ん中あたりにある「どうか社長様はじめ、皆さまによろしくお伝えください。」は、省略しても構いませんが、こういう「ワンクッション」は、できればあった方がいいです。
無いと
- 少し短い印象になる
- お礼のあと、すぐに「またお役に立てることが~」がきてしまう
からです。
「そうかな」と思う方は、一度声に出して読んでみてください。
もちろん内容は自由に変えてもらった方がいいです。
他の案としては
御社の案件に携わらせて頂き、改めてチームワークの大切さを認識するようになりました
といったものや
プロジェクト期間を通して、皆さまにとても親切にして頂きました
などもあります。
当然ですが、ウソはダメですよ。あなたの経験を振り返って思った(感じた)ことを、そのまま上のような形でワンクッション入れると、より良いお礼メールに仕上がるということです。
それでは、次は一緒に仕事をした方向けに行きましょう。
◎◎株式会社◎◎部
◎◎様
【自分の氏名】です。
本日、最終日を迎えることとなりました。
【相手の氏名】さんに助けて頂いたおかげで、何とか業務を終えることができました。
本当にありがとうございました。
教えて頂いた仕事の進め方は、これからも活用させて頂きます。
ありがとうございました。
【自分の氏名】
「実務でお世話になった方向け」解説
ここでの「ワンクッション」は「教えて頂いた仕事の進め方は、これからも活用させて頂きます。」です。
ここも、あなたの経験を思い出しながら、オリジナルの一文を書いてみましょう。
実務でお世話になった方向けで難しいのは、文章のニュアンスです。
偉い人向けは型どおりでいいんですが、一緒に仕事をした方は
- あなたより年上かどうか
- クライアント企業における相手の立場(肩書き)
- 普段どのぐらい親しくしていたか
によってニュアンスが違ってくるからです。
現場では「ため口」で話していても、お礼メールは少しフォーマルにした方が無難だとは思います。
その場合は、最初の「契約担当の(偉い)方向け」を参考に、調整してください。
やってはいけない間違い
最後のメール(連絡)だということを忘れないようにしましょう。
通常であれば、仮に何か間違いをしても「先ほどのメールですが~」と訂正・お詫びのメールをすることもできます。
しかし最後のメールで間違うと、リカバリーできません(もう一度メールしたら、それこそ×です)。
お礼メールでミスると悪い印象が残りやすいので、特に次の部分は送信前にもう一度チェックしておきましょう。
- 会社名(前株と後株は特に注意!)と部署名
- 相手の氏名(肩書き)(高橋と髙橋など、似ている漢字にも注意!)
- 商品・サービス名(「~システム」と「~システムズ」や「テクノロジ」と「テクノロジー」など)
間違えないようにするには、自分で直接入力しないのが一番です。
絶対間違えられないものについては、なるべくコピペするようにしましょう。
あとAIの校正ツールとかを使って、誤字・脱字をチェックするのもいいでしょう。
記事執筆時点で無料で使えるAI校正ツールを3つご紹介します。
無料で使えるAI校正ツール – Shodo(ショドー)
GoogleDocsのアドオンもあります
文章校正AI
Chat-GPTと連携して校正してくれます
IWI日本語校正ツール
ファイルをアップロードして校正させることもできます
言うまでもありませんが、AIツールは相手の氏名や肩書きまでは校正できません。
そういった意味でも、上の3点は自分の目で確認しましょう。
あと上のテンプレートを使われる場合は「◎◎」とかの消し忘れにも十分ご注意ください。
お礼メールを送ること自体が「次の案件につながる」
書いてみて「これでいいんだろうか」「いっそ出すの止めとくか」と思っている方。
大丈夫です!
先にも書いた通り、あなたの心がこもっていればいいんです。
それが伝わることが次の案件へとつながります。
私はお礼メールを送ったクライアントから、次の依頼が来たことはありません。
ただ、そういう礼を欠かさないでいることが、フリーランスとしてやっていく上で大切だと考えています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
よい案件が見つかることをお祈りしています。